宮田 識さんの「デザインするな」 -

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宮田 識さんの「デザインするな」

グラフィックデザイナーならば、だれもが知っているデザイン集団「ドラフト」。
その代表でクリエイティブ・ディレクターの宮田 識(さとる)さんの本で
タイトルが「デザインするな」と言う本があります。
随分前に発行されたものです。

デザイン集団「ドラフト」のスタッフに「デザインするな」と怒る話です。
私は個人的に、宮田さんが日宣美で奨励賞を受賞された時から注目し、
デザインや仕事に対する考え方に大変尊敬しています。

何年か前に「日経デザイン」にプロスポーツ選手にオフシーズンがある様に
デザイナーにもオフシーズンを与えなければだめだの記事を読んだ時も
宮田さんは凄い人だと思いました。

「デザインするな」の本はMACデザインアカデミーの教室には
1年前からあったのは知ってはいましたが、なぜか読んではいませんでした。
タイトルだけ見て何を言いたいのかが分かったからです。
でも先週ちょっとのぞいて見てのめり込み、さすがだと思いました。

デザイナーと自分で名乗る者は皆、ある程度の技術を持っている。
特にドラフトのスタッフならばその中でも、特別優秀な方ばかりです。
その特別優秀な方達に対して、いつも「デザインするな」を連発するとのことです。

「ドラフト」のスタッフに「デザインするな」を言うのは理解できます。
細かいことばかりに気を取られていては、全体を見わたせないことの意味の、
「木を見て森を見ず」
のことわざがありますが、
宮田さんはそのことをおっしゃるのだと思います。

森を見ないで、木や葉っぱばかりを見ていては
本質を見失い、人の心を打つデザインはできません。

私も同感ですが、MACデザインアカデミーで全くの初心者にデザインを教えていて、
いつもそのことで悩みます。

MACデザインアカデミーの生徒の大半は
入学前は、デザインの勉強をしたことがありません。
子供の頃から絵を描くことが好きだった人は少し良い方です。

1年でデザイナーとして完成させることは、正直無理です。
でも、私は無理を承知でなんとかならないかと工夫しながら18年やってきました。
宮田さんとは真逆で、葉っぱや根っこがどうなっているのか、
水はけがどうなのか、木と木の間隔はどれくらい空けた方が育ちやすいのか、
この土地にはどんな木が育ちやすいのか、
うるさい位に細かな所から入ります。

小さな苗木も少し育った頃に、大きな森を見せたり、
大きな森の見方や考え方を教える様にしています。


宮田さんは、本の中でも書いてありますが、「デザインするな」は
「これからデザインのスキルを身につける人には言いません。
基本的なスキルが備わっているデザイナーに向けた言葉です。」

この言葉に少しは救われた気がします。
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2011-09-16 18:48 │ from URL

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