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オーバープリントとは?

印刷物をつくるとき、色を重ねて印刷する事を「オーバープリント」と言います。
MACによるDTP以前はノセと言い、黒100%の場合はスミノセと言います。
下記サンプルの様に、黒の12pt以下の小さな文字に対して、
もしオーバープリントの処理をしていない場合に
印刷が少しずれても、黒い色とバックの色の間に紙の色の白が出ますので、
読む事は極めて困難です。特にバックの色が濃く、明朝体では読めません。
印刷は一般的にK版、C版、M版、Y版の順に印刷しますので
0.1mm位ずれるのは当然と考えた方が良いです。
小さな黒い文字は必ずオーバープリントの処理をする必要があります。

ov4
over4
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ov6

黒以外の色をオーバープリントすると下の色と掛け合わされた色に変わって印刷されます。
通常のオフセット印刷インキは透明ですから、
例えば、イエローの上にブルーの文字をオーバープリントすると、
文字の色はグリーン色になります。
黒い色はどんな色の上にオーバープリントしても黒です。

オーバープリントの確認方法は
1.イラストレーターでバックに(例)C=80+Y=100を塗ります。

2.文字を入力し、K=100%で塗ります。
  その文字を「option」を押しながら下に移動コピーします。

ov01

3.下の文字を「ウインドウメニュー」の「属性」で
  「塗りにオーバープリント」にチェックを入れる。
  「オーバープリント」にチェックを入れない上の文字を「ノックアウト」と言います。

4.そのファイルを「ファイルメニュー」の「データ書き出し」で「フォーマット」を
  「photoshop」を選び、「書き出し」をクリック。

5.カラーモードは「CMYK」。

ov02

6.保存したデータを「photoshop」で開いて、チャンネルパレットを開きます。
  C=80+Y=100を塗りましたから、「C」と「Y」のチャンネルの
  「ノックアウト」の文字は白になっています。
  「オーバープリント」の文字は少し、いえ、たくさんずれても
  白が無いので、小さな文字でも読み易いのです。

  Illustrator CS4から「ウインドウ」メニューの中に「分版プレビュー」機能が追加されました。
  CMYKの各色の目のアイコンを開けたり閉じたりすれば簡単に確認できます。

MAC以前は製版のプロが、この作業(オーバープリント=ノセ)をやってくれましたが、
「Illustrator」では自分でやらなければなりません。
「indesign」や「Quark」は「オーバープリント」の他に
「トラッピング」も自動でやってくれます。

●オーバープリント=ノセ
●ノックアウト=抜き合わせ
●トラッピング=毛抜き合わせ


この3つの使い分けは、DTPには絶対に必要です。きちんと理解してください。
上メニューの「全記事一覧」の「トラッピング」も見てください。
「トラッピング」と合わせて読めばより理解が深まります。
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コメント
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分版プレビュー

校長、ご無沙汰しております。
卒業生の蓑毛です。


オーバープリントの確認はIllustrator CS4から「分版プレビュー」機能が
ついたのでそちらでできるようになりました。
(inDesignやAcrobat Pro(6~)では以前からついていましたね)


うちの会社もそうなのですが、墨ベタについてはRIP処理時にオーバープリント処理が
自動でかかる設定にしています。
なので逆に抜きにしたい場合は、下に白を敷いたり、他の色網を少し入れるかリッチブラックにしたりといった処理をしています。

2011-10-17 12:16 │ from 蓑毛URL

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