「こだわり」と「傲慢」 -

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「こだわり」と「傲慢」

人は自分が勉強して知った知識や経験が一番と思う傾向があります。
猛勉強したり経験が長い人ほどその傾向が強くなります。
デザイナーは「こだわりを持って仕事をしろ」なども良く聞く言葉です。
「こだわり」と言う言葉のには「信念」を感じさせる一方で「傲慢(ごうまん)」や「頑固」と言う意味合いも潜んでいます。

自分の考えに「こだわり」を持つことは素晴らしいことですが、一歩間違えて「傲慢」や「頑固」な人は、自分が変わらず他人や周囲を変えようとする、ただの頑固者になのかも知れません。

「こだわり」と言う響きのカッコイイ言葉は、自分だけのデータベースとして活用するのでしたらいいのですが、理解できない人にまで押しつけると「傲慢」と言われるかも知れません。

私はいまでも頑固者ですが、学生時代に「明朝体」のことをかなり勉強したことで、先生からある箇所のご指摘を受けた時に自分の考えを信じ、先生の理論が間違いだと思い、先生のご指摘を修正しないで、更にいろいろ調べて行くうちに自分の考えが間違っていたことに気づいた恥ずかしい思い出があります。

いま私は生徒に教える立場ですので、あまり自信がなさそうに発言すると生徒は迷いますので、「信念」のあることだけは、はっきり言い切りますが、押しつけはしません。
理解できない人に、答えだけを押し付けるのではなく、生徒の意見を先ず聞いてから、私の考え方をできるだけていねいに説明し、それでも理解できなければ本人の意見を尊重します。
デザインには正解が複数ある場合がほとんどですので、答えをひとつに絞る必要はありません。

自分の考えや経験にしがみついていると成長も進歩もありません。
毎日、若い生徒の発想や考え方から教えられることもたくさんあります。
こんな風に考えられる様になったのは年をとった証拠です。昔はかなりの「傲慢」で「頑固者」でした。
成長できなかった原因のひとつでもあり、思い出すと恥ずかしいことばかりです。

「自分のない人」ほど、「自分を主張する」は作家で精神科医の斎藤茂太さんの言葉です。
信念のある、だれもが認める「こだわり」を持ちたいものです。
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