タイポグラフィの重要性 -

デザイン雑学 ホーム » アート・デザイン » タイポグラフィの重要性

タイポグラフィの重要性

グラフィックデザインにおいて、文字の読みやすさや美しさを追求するタイポグラフィは、最も重要なスキルと言っても過言ではないでしょう。
可読性、視認性、そしてその美しさを得るために、デザイナーは書体の選択からはじまり、字体の大きさ、字間、行間、変形などの属性を配慮し、配置・構成(レイアウト)など文字を主体にデザインすることをタイポグラフィと言います。

ji0001

行間と行送りは全く違いますので正確に理解してください。また字間と字送りも違います。
例えば20Qの文字のベタ組みの字送りは20Hですから字間は0なのですが、字間が空いているように見えます。これは仮想ボディ同士が接していても、字面が小さい場合には空いて見えます。字面は書体によって大きさは違います。

eiji

タイポグラフィは印刷物などのグラフィックデザインに限らず、様々なビジュアルデザインの中で大切な技能です。タイポグラフィを専門とするタイポグラファーというデザイナーも存在します。

その基本であるカーニングは文字と文字の間を詰めたり空けたり調整してバランスを整えることです。
フォントの良し悪しもありますが、文字はそれぞれ形状が異なるので、隣りあう文字によって空き具合が異なります。

hat

上の3行はベタ組みしたものです。特に日本語はどのフォントもベタ組み(カーニングをしない)の場合、「ト」は横組みでは左のスペースが空いて見え、「リ」「ッ」「ォ」などの左右は空いてしまいます。
他にも「イノ」「イム」「イル」「フノ」の組み合わせでは空いて見えます。
欧文は文字の形に合わせて(プロポーショナルフォント)つくられていますので、比較的美しく組むことはできますが、フォントによっては、「LW」「WA」「AY」「LT」などは空いて見えますので、カーニングが必要な場合もあります。
日本語フォントも欧文フォントもフォントによっては詰め情報が入っていますが、それだけでは完璧ではないのでカーニングが必要になります。
次は、Illustoratorで組んでみましたが、「プロポーショナルメトリクス」にチェックを入れたり、「オプティカル」を選択すれば自動的に詰めることはできますが、プロのデザイナーはこれでも不十分に思い、手動で調整します。

ji02

(a)はベタ組み、行間2分アキ(文字の高さの1/2の行間)。
(b)は OpenType の「プロポーショナルメトリクス」にチェックを入れ、行間2分アキ。
(c)は「文字間のカーニング」を「オプティカル」にし、行間4分アキ。
  「文字間のカーニング」を「オプティカル」にした場合は、その後の個別の字間調整はカーニングを使わないで
   トラッキングで行ってください。

文字を美しく効果的にレイアウトすることでデザイナーの力量が分かります。
当然、詰めれば良い訳ではなく、空き過ぎが悪い訳ではありません。詰めることで緊張感が出たり、空けることで上品に感じたり、ゆったりした世界を表現できます。
本文は自動カーニングでも我慢できるかも知れませんが、どんなに急いでいてもタイトル位は自分の眼でカーニングしたいものです。
デザインコンセプトをよく理解した上でフォントの選択や長体、平体、斜体などの変形を含め、タイポグラフィの完成度を上げることはそのデザインをよりハイレベルに押し上げます。
関連記事
スポンサーサイト
コメント
非公開コメント

もう少し正確にお願いします

>行間2部アキ

「2分」ですね…他も同様。
---
>「文字間のカーニング」を「オプティカル」にした場合は、その後個別にカーニングができません。
>個別に詰めたり空けたりする場合はトラッキングで行ってください。

大きな間違いです。ご自身で操作されればすぐわかるでしょう。
また、Illustratorにおいて「プロポーショナルメトリクス」と「オプティカル」の併用は無意味であり、危険です。
併用した場合の初期的な表示ではプロポーショナルメトリクスは無視され、オプティカルだけが効いた結果になりますが、それにプラスして手動カーニングをかけた場合に「プロポーショナルメトリクス」も効いた状態になり、異なるツメ機能がダブって効くことになり、書体によっては重なります。
なお、InDesignでは併用するとはじめの表示からダブって効いた状態になります。

2014-05-13 08:56 │ from works014URL Edit

No title

>「文字間のカーニング」を「オプティカル」にした場合は、その後の個別の字間調整はカーニングを使わないで
>トラッキングで行ってください。

修正前のように「プロポーショナルメトリクス」と併用する場合は別ですが、併用しない場合は「カーニング」を使うべきでしょう。
「トラッキング」を使う必然性はありませんし、面倒なだけです。

また、作例としてはジャステイファイが効いているので適切ではないと思います。左揃えで作成すべきでしょうね。
さらに丁寧に説明するなら「自動」の作例も必要でしょう。

2014-05-14 08:23 │ from works014URL Edit

トラックバック

http://ggdesign.blog48.fc2.com/tb.php/131-0ef3c292