印刷物は網点でつくられている -

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印刷物は網点でつくられている

デザインの基本として、文字を小さめに組むと上品で、きれいに見えますが、小さ過ぎると読みにくくなります。
同じQ数であれば、基本的にはゴシック体の方が可読性は高いので、明朝体に比べて若干小さくしても良いでしょう。
自分基準の可読性を保てる最小文字サイズを決めておくと便利です。

私はスミ文字限定で、6Q(4.3pt)以下は使いませんが、通常は8Q以下は避けたいです。
また、フォントによっても見た目の大きさは違います。
「新ゴ」は6Qでも読めますが、「中ゴシック」や「リューミン」の6Qは読みづらいです。

ここまでの話は、スミ文字(K100%)の話です。M100%、C100%なども100%の場合は網点が無いので大丈夫ですが、経験の浅い方が見落とすことで、大変重要なことを紹介します。

どんなソフトでも制作したものをモニターで拡大して見た時は網点がありませんので大変きれいに見えますが、そのデータをそのまま印刷するとどうなるかを考えたことはありますか?
印刷物での色の濃淡は100%以外は全て網点でつくられています。

高級印刷で使用するスクリーン線数が175線の場合でも、9Q以下の文字はスミ60%以下の場合、網点で字形が崩れます。
例として線数が175線の場合は、1インチ(2.54cm)の幅に175個の網点で構成されています。
つまり、8Qの文字は2mm幅ですので、計算すると1文字の幅におよそ14個弱の網点でつくられていることになります。
以下の画像で比較してください。全てスクリーン線数175線で文字の大きさは8Qのものを拡大、左はモニターで見た状態、左と中央は同色のバックつき、右は白地でバック無しです。

k100

上は、左と中央のバックがK10%、文字は全てK100%を拡大したものです。

k50

上は、左と中央のバックがK10%、文字は全てK50%を拡大したものです。

m30

上は、左と中央のバックがM20%+Y100%、文字は全てM30%を拡大したものです。

m50

上は、左と中央のバックがM20%+Y100%、文字は全てM50%を拡大したものです。

m3c3

上は、左と中央のバックがM20%、文字は全てC30%+M30%を拡大したものです。

m5c5

上は、左と中央のバックがM20%、文字は全てC50%+M50%を拡大したものです。

この様にモニター上ではきれいに見えても淡い色やバック色と文字色の明度差がないと読みづらくなります。
いろいろな印刷物で、小さな文字や罫線がどの色も100%で印刷されているのはそのためです。
スクリーン線数が80線(新聞など)は1インチの幅に80個の網点ですから、上のサンプルの半分以下の網点の数ですから小さな文字はもっと読みづらくなります。
文字の可読性やきれいな印刷物を目指すならば、小さな文字や細い罫線に網点を使うのは止めましょう。
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