トラッピングとは? -

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トラッピングとは?

トラッピングと言う言葉は本来は印刷用語です。
オフセット印刷で、先刷りインキの上に、後刷りインキが重なっていく状態を「トラッピング」と言います。
しかし最近ではDTPの普及後、2色以上の色が隣に接して重なる場合の処理機能「毛抜き合わせ」のことを「トラッピング」と言う様になりました。DTP以前からデザイナーをやっている人には、「トラッピング」は「毛抜き合わせ」のことと言えば細かな説明は不要ですね。
DTP普及後のこれからデザイナーを目指す方はぜひ、次の3つの使い分けを理解して覚えてください。
タイトルの前がDTP以前、後ろがDTPの普及後の言葉です。

■抜き合わせ=ノックアウト
「トラッピング」も「オーバープリント」も何の処理もしないデフォルトのままの状態です。
版ズレが起ると隣り合わせの色の間に白い輪郭が出ます。

■毛抜き合わせ=トラッピング
複数の色が隣に接して重なる場合,特に下地の色と補色関係にある場合は毛抜き合わせ処理を行なわなければなりません。この毛抜き合わせ処理を行うと印刷時の紙の伸縮や見当ズレのために、絵柄の周囲に白い輪郭が生じる事を防ぐことができます。
トラッピングは、2つの色のうち、必ず淡い方の色を太らせます。
濃色に淡色を重ねた場合、重なった色が濃色に溶け込んで目立たないからです。
例えば、下図の様に、K50%の平網の上にC100%の文字をトラッピングする場合、K50%のバックの色を太らせます。背景が前面のオブジェクトに重なるのをチョークトラップと言います。
KとCが逆の場合、Kの文字を太らせます。これをスプレッドトラップといいます。

トラッピングをするアートワークが両方ともオブジェクトの場合、Adobe Illustratorでトラッピングをする際は、「ウインドウメニュー」の「パスファイダ」の中の「トラップ」を使うことでトラッピングできます。しかし同色同士の場合はトラッピングすることはできませんが、する必要もありません。
文字の場合はフィルタによるトラッピングはできませんので、文字のアウトラインを作成してから行うか、ペイント設定で次の様に設定します。
スプレッドトラップの場合文字の線を同色にし、線幅を0.25pt、線のみをオーバープリントすることでトラッピングができます。
チョークトラップの場合は、文字の線設定をバックと同色にし、線幅を0.25pt、線のみをオーバープリントにします。
フチ周りが濃くなりますが、0.25ptの半分の太さですから、白が出るよりも良しとします。
トラッピングはオブジェクトの配色によっては難しい場合もあります。
trap2.gif


しかし、最近は、アナログの製版工程からフィルムイメージセッターを経て現在のCTPとなり、最新の印刷機の性能の見当精度も非常に良くなってきているので、トラッピングは必要ないのではと言う意見も一部ではあります。

最下部の様に、トラッピングの必要がない配色はきれいだと言う私の意見は、独断と偏見でしょうか?

■ノセ=オーバープリント
「重ねて印刷」する事です。黒の12pt以下の小さな文字に対して、もしオーバープリントの処理をしていない場合、読む事は極めて困難です。特に明朝体は読めません。
黒以外の色をオーバープリントすると下の色と掛け合わされた色に変わって印刷されます。
例えば、イエローの上にブルーの文字をオーバープリントすると、文字の色はグリーンになります。
黒い色はどんな色の上にオーバープリントしても黒です。小さな黒い文字は必ずオーバープリントの処理をしてください。


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