ロゴ制作の注意 -

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ロゴ制作の注意

ut02
私は、レタリングやロゴ制作の授業の中で、英文に限らず丸いものは水平線より上下に出し、
縦に並んだものは左右にはみ出して描かないと目の錯覚で丸が小さく見えると指導しています。
サンプルは「Helvetica Bold」ですが、
「O」の上下は「T」や「L」の上下のラインよりわずかに出ています。
「U」の下も「T」の下ラインよりわずかに下に出ています。
また、左右に関しても「U」は垂直線が長いので「A」の下の三角の左端を揃えると「U」がはみ出して見えます。
この場合は「A」の左上が空いているので、左に多めに出すことで左端が揃って見えます。
「T」も同じく左下がが空いているので、左に出すことで左端が揃って見えます。

ut01

上記のように、細かな箇所も見逃さないように注意をしていますが、
ある生徒からの質問で、有名ブランドのロゴの「U」と「T」の下が揃っているとの指摘がありました。
確かにラインを引いて見るとほとんど出ていません。「Helvetica Bold」はしっかり出ています。
しかしこれには重要な意味があります。
「Helvetica Bold」などのフォントは文字組をした場合に、
どんな文字が隣に来ても良いようにつくられています。
「UT」のロゴは「U」と「T」の組み合わせ以外には考えなくて良いので、
「U」の下は丸く、「T」の下も左右とも大きく空いているので
同じ下ラインに揃えた方が良いのです。
「UTA」であれば、「U」の下はもっと出すべきでしょう。

さすが、一流のデザイナーは細部にまで注意を払ってロゴを創っていることを違う観点で勉強できました。

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この記事に対して下記のコメントをいただきました、ありがとうございました。

UとTのフォントについて
はじめまして、デザイナーの端くれでタイポグラフィー好きなhiroと申します。
ブログ、いつも楽しく拝見させていただいております。

今回の記事に出て来たUとTを使った有名ブランドのロゴについて、どこで見たか忘れてしまったのですが興味深いお話があるのでコメントさせていただきます。(ご存知でしたら出しゃばってしまい大変失礼します…)

この有名ブランドはUとTだけでなく書体として全てのアルファベットを用意して広告などで展開していますが、今回のお話に出ている視覚調整を、全てのアルファベットにおいて「あえて行っていない」そうです。
(でも貼ってある画像を見るとほんのわずかに出ていますね…)

このフォントのコンセプトは「美意識のある超合理性」。そこで、通常であれば必ずするはずの視覚調整をあえてせずに、全て数値上ピッタリと収まるように設計されているとのことです。
なので、E、B、Sなど、普通であれば下半分を少し大きくすべきものもしていませんし、C、O(もちろんUも)などの上下の曲線部分も全て丁度キャップハイトに収まっています。

この話を聞いたとき、私は「ずるい!」と思いました(笑)。だって、一般的には細かく視覚調整をすべきところを、全て機械的な直線とカーブで構成してしまっているのですから…。しかし、「美意識のある超合理性」というコンセプトを表現しているという意味では、「やられた!」という感じです。

とはいえ、このコンセプトのことを知っていれば「なるほど」と思えるのですが、何も知らず普通に見た時にどうしてもSやBが頭でっかちに見えるので、実は私はこのフォントをあまり好きになれません…。「本来あるべきルール」と「そのルールを凌駕するコンセプト」、どちらを取るかは時と場合によりますが、両方の視点を持ちながら柔軟にデザインをしていきたいと思いました。


長文失礼致しました、これからもブログ楽しみにしています。


<参考>ユニクロのフォントを解析したブログ記事です
http://hydekick.jp/2011/09/uniqlo_font2/
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コメント
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UとTのフォントについて

はじめまして、デザイナーの端くれでタイポグラフィー好きなhiroと申します。
ブログ、いつも楽しく拝見させていただいております。

今回の記事に出て来たUとTを使った有名ブランドのロゴについて、どこで見たか忘れてしまったのですが興味深いお話があるのでコメントさせていただきます。(ご存知でしたら出しゃばってしまい大変失礼します…)

この有名ブランドはUとTだけでなく書体として全てのアルファベットを用意して広告などで展開していますが、今回のお話に出ている視覚調整を、全てのアルファベットにおいて「あえて行っていない」そうです。
(でも貼ってある画像を見るとほんのわずかに出ていますね…)

このフォントのコンセプトは「美意識のある超合理性」。そこで、通常であれば必ずするはずの視覚調整をあえてせずに、全て数値上ピッタリと収まるように設計されているとのことです。
なので、E、B、Sなど、普通であれば下半分を少し大きくすべきものもしていませんし、C、O(もちろんUも)などの上下の曲線部分も全て丁度キャップハイトに収まっています。

この話を聞いたとき、私は「ずるい!」と思いました(笑)。だって、一般的には細かく視覚調整をすべきところを、全て機械的な直線とカーブで構成してしまっているのですから…。しかし、「美意識のある超合理性」というコンセプトを表現しているという意味では、「やられた!」という感じです。

とはいえ、このコンセプトのことを知っていれば「なるほど」と思えるのですが、何も知らず普通に見た時にどうしてもSやBが頭でっかちに見えるので、実は私はこのフォントをあまり好きになれません…。「本来あるべきルール」と「そのルールを凌駕するコンセプト」、どちらを取るかは時と場合によりますが、両方の視点を持ちながら柔軟にデザインをしていきたいと思いました。


長文失礼致しました、これからもブログ楽しみにしています。


<参考>ユニクロのフォントを解析したブログ記事です
http://hydekick.jp/2011/09/uniqlo_font2/

2012-10-26 02:43 │ from hiroURL Edit

Re: UとTのフォントについて

私も同意見で分かりやすく解説いただきましてありがとうございました。ご紹介の「美意識のある超合理性」設計図は存じていましたが,私は納得できません。美意識と合理性は難しいといつも話しています。
hiroさんのこのコメントを掲載させていただけませんか?
私は,可士和さんを尊敬していますが、可士和さんのつくったロゴにいつも違和感を持ち,生徒に説明していましたが、最近は可士和さんのファンの生徒もいるので,擁護論も語ることでタイポグラフィーの奥深さに興味を持ってもらうために今回の記事を書きました。
MDAの生徒やデザインに興味のある若者のために、コメント掲載の許可をお願いします。

> はじめまして、デザイナーの端くれでタイポグラフィー好きなhiroと申します。
> ブログ、いつも楽しく拝見させていただいております。
>
> 今回の記事に出て来たUとTを使った有名ブランドのロゴについて、どこで見たか忘れてしまったのですが興味深いお話があるのでコメントさせていただきます。(ご存知でしたら出しゃばってしまい大変失礼します…)
>
> この有名ブランドはUとTだけでなく書体として全てのアルファベットを用意して広告などで展開していますが、今回のお話に出ている視覚調整を、全てのアルファベットにおいて「あえて行っていない」そうです。
> (でも貼ってある画像を見るとほんのわずかに出ていますね…)
>
> このフォントのコンセプトは「美意識のある超合理性」。そこで、通常であれば必ずするはずの視覚調整をあえてせずに、全て数値上ピッタリと収まるように設計されているとのことです。
> なので、E、B、Sなど、普通であれば下半分を少し大きくすべきものもしていませんし、C、O(もちろんUも)などの上下の曲線部分も全て丁度キャップハイトに収まっています。
>
> この話を聞いたとき、私は「ずるい!」と思いました(笑)。だって、一般的には細かく視覚調整をすべきところを、全て機械的な直線とカーブで構成してしまっているのですから…。しかし、「美意識のある超合理性」というコンセプトを表現しているという意味では、「やられた!」という感じです。
>
> とはいえ、このコンセプトのことを知っていれば「なるほど」と思えるのですが、何も知らず普通に見た時にどうしてもSやBが頭でっかちに見えるので、実は私はこのフォントをあまり好きになれません…。「本来あるべきルール」と「そのルールを凌駕するコンセプト」、どちらを取るかは時と場合によりますが、両方の視点を持ちながら柔軟にデザインをしていきたいと思いました。
>
>
> 長文失礼致しました、これからもブログ楽しみにしています。
>
>
> <参考>ユニクロのフォントを解析したブログ記事です
> http://hydekick.jp/2011/09/uniqlo_font2/

2012-10-26 07:23 │ from  畠 輝夫URL

No title

畠さま

早速ご返信ありがとうございます。

可士和さんへの見解については概ね同意です。ブランディングに関して、目指すゴールへ向けてアプローチする考え方や手法は、いつも驚かされてばかりで非常に尊敬していますが、稀にこういったディティールのところで「?」と思うことはあります。

コメントの掲載、勿論問題ございません。
(というか、既に一般公開になっていると思っていました…!システムをちゃんとわかっておらずすみません、畠さまの方の操作で公開できるのであればして頂いて結構ですし、私の方で必要な操作があればおっしゃって下さい)

よろしくお願い致します。

2012-10-26 13:30 │ from hiroURL Edit

Re: ありがとうございました

コメント掲載させて頂きましたが,訂正など何か問題がございましたらお知らせください。
今後とも,ご指導お願いいたします。
ありがとうございました。

2012-10-28 22:22 │ from 畠輝夫URL

掲載ありがとうございました

記事拝見しました、御丁寧に紹介いただきありがとうございました。

これからも楽しみにしております!

2012-10-30 10:09 │ from hiroURL Edit

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