リッチブラック上の細い文字の版ズレを防ぐ方法 -

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リッチブラック上の細い文字の版ズレを防ぐ方法

K=100の色は面積が広いと隣の色によっては、真っ黒に見えなく濃いグレーに見えてしまいますので、広い面積の黒バックはリッチブラックを使用するデザイナーは多いと思います。
昔はリッチブラックはC=30+K=100でしたが、プリンタ出力の場合少し青みが強いので、生徒にはC=30+M=20+Y=20+K=100を勧めています。
しかし、細い白抜きの文字や罫線を使った場合、版ズレを起こした場合、白抜きの部分にシアンやマゼンダの色が入ってしまいます。

次の方法は、InDesignでは難しいのですが、Illustratorでは上手くできました。
太いフォントの場合は特に必要は無いので、ここでのフォントは極細の「Helvetica Neue UltraLight」を使って説明します。

brack01

最初に、Illustratorの「環境設定」の「ブラックのアピアランス」で、「スクリーン:すべてのブラックを正確に表示」「プリント/書き出し:すべてのブラックを正確に出力」を選んでください。
また「表示メニュー」で「オーバープリントプレビュー」を選んでください。

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図-1

初めに申し上げますが、印刷ではトンボの太さは0.1mm(0.3pt)です。
印刷ではトンボは一番細い線を使います。つまり0.1mm以下の線はきれいに印刷できないと考えてください。
「Helvetica Neue UltraLight」のラインは20Q以下は0.1mm以下になりますので、20Q以下の白ヌキの「Helvetica Neue UltraLight」はきれいに印刷できません。もちろん白地にスミ文字などバックが淡い色でしたらもう少し小さな文字も可能です。

リッチブラック上の0.1mmの細い線は版ズレを起こすと白ヌキの線の上にシアンやマゼンダの網点が出てしまいます。
文字のふちにK=100の細い線を引けば版ズレを起こしても白いラインはシャープに印刷できます。

図-1のa.は、文字の塗りを白にし、コピー、次に線をK=100、太さを0.4mmにし、前面にペーストしました。
図-1のb.は、文字をアウトライン化し塗りを白にし、コピー、線をK=100、太さを0.4mmにし、前面にペーストしました。
モニター上では、(a)も(b)も同じ様に見えますが出力すると、(a)のアウトライン化していない方はつぶれてしまいましたが、(b)のアウトライン化をした方はきれいに出力できました。

文字をアウトライン化して作業をすれば大丈夫です。

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上はバックがリッチブラック(C=30+M=20+Y=20+K=100)で、文字のふちはK=100です。

brack04

上図は分かりやすく表現するために、K版を少し薄くしてあります。
C=30、M=20、Y=20の網点と文字との間にK=100の線が入っています。これで少しぐらいの版ズレがあっても文字の中にC、M、Yの網点が入るのを防ぐことができます。

トラッピングは白い隙間を作らない方法ですが、このトラッピングは版ズレを防ぐためのものですので、単色で無ければ意味がありません。
InDesignでもアウトライン化はできますが重くなりますので、通常タイトルなどの字数の少ないもの以外はアウトライン化しませんので検証はしませんでした。
アウトライン化しないでやってみるとやはり、図-1のaと同じ結果で上手くできませんでした。
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