レタリングの重要性 -

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レタリングの重要性

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「永字八法」は書道の基本でもあり、レタリングの基本でもあります。
上は、MACで使われているフォントの一部を重ねてみましたが、フォントによっての骨格の違いが分かります。
MACでグラフィックデザインを制作する様になってから、20年以上になります。
MACで制作する以前、この業界では手書きでカンプを描きおこして、それをクライアントにプレゼンテーションすることが当たり前のように行われていました。
当然,グラフィックデザイナーはレタリングはもちろんのこと,最終的には写真になる部分の人物や風景などの画像も全て手描きで描いていました。
当時はカンプライターと言う専門家もいましたが、ほとんどのデザイナーは自分で描いていました。描けない人はデザイナーにはなれなかったと言っても過言ではありません。

まず新人で入社すると、溝引きの使い方から教わりました。
私の師匠は溝引き定規の、ここを見て買いなさいから始まって、溝引き定規の溝の削り方や烏口の研ぎ方などいろいろ教えて頂きました。
道具のこだわりは半端ではなかったのですが、ポスターカラーのこの色はこのメーカーが塗り易いなど、細部に渡って教えて頂きました。
写植の書体によってのエレメントの違いなども、師匠はこの書体のここが好きだが、君はどうだと言われても、どれも同じように見え、とっさに答えられなかったことをいまでも憶えています。

パソコン時代になっても、絵を上手く描く、レタリングのルールや基本をしっかり学ぶことは後のデザイン制作では必ず役に立ちます。
また、文字を主体で構成したデザインのタイポグラフィやロゴマークなどはレタリングの基本を知らないでデザインすることはできません。

美大など美術教育においてレタリングの必要性は賛否両論です。
レタリングは基本だという考え方。
レタリングは必要ないという考え方。

しかし、必要ないと言ってる方も、本音はレタリングは必要だがやっている時間がないのでしょう。
MACデザインアカデミーでは、見た目はきれいにまとまっているけれど、小手先のテクニックだけのデザイナーをつくりたくなく、レタリングはとても重要なものと認識しています。
見本を見てその通りに描く事もできないで、オリジナルなロゴをつくれる訳がないです。

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いままで明朝体はどれも同じように見えたものでも、しっかり細部まで正確に描き写すことで、明朝体のエレメント(部品)の形を覚え、フォントによっての字面率の違いやエレメントの形の違いも理解でき、フォントが持つイメージについても考えられるようになり、好きなフォント、嫌いなフォントも意識できる様になります。
左払いと右払いの下部分の高さの違いはなぜ違うかの意味も理解できるようになります。

私たちの周りにあるグラフィックデザインで文字の無いものはほとんどありません。
文字を制するものはデザインを制すると言っても過言ではありません。
文字をバランス良く描くことは、タイポグラフィの基本であり、デザインの基本でもあります。

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