PhotoshopとIllustratorで小さな文字の比較 -

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PhotoshopとIllustratorで小さな文字の比較

細い線や小さな文字はIllustratorではきれいに出力されるが、Photoshopではきれいに出力されないのはなぜでしょう?
Photoshopで350dpiにすれば同じでは? と、よく質問されることがありますがこんなに違います。

amimoto_p

上がPhotoshopで、下がIllustratorのデータを出力して印刷したものを拡大したイメージ画像です。
(モニタ上では印刷の網点を表示できないので、それに近いイメージです。)

Illustratorでの細い線や小さな文字は網点を文字の形でマスクして外側を削除するイメージに仕上がりますので大変きれいに仕上がります。
Photoshopで同じ物をつくると画像になりますので網点はそのまま縁の方はぼけてしまいます。
Illustratorでつくった文字を配置しても同じ結果です。

上の例は文字が12QリュウミンR/中ゴシック、線は0.1mm、上から順にC=10%、C=30%、C=60%、C=30%+M=30%を
解像度350dpi、スクリーン線数175lpiで「AMスクリーニング」で出力した拡大画像です。

ami_big

左がPhotoshopで、右がIllustratorのデータをさらに拡大したものです。
上から順にC=10%、C=30%、C=60%です。
モニタ上では細い線も小さな文字も拡大するとある程度の大きさまでは大変きれいに見えますが、印刷物は網点で表現されるため線数にもよりますが色の濃淡により罫線が波打って見えたり、文字の一部が切れているように見える場合もあります。
白地の場合、カラー濃度が10%以下で設定された細い線や小さな文字は、網点の間隔が広くなるため、30%の場合よりも見えにくくなる
可能性があります。
また、マット系の紙は表面に凹凸が多いため、細い線や文字の網点は飛んでしまう場合もあります。
何れも色が薄くなるほどモニタ上で見えるものとはかなり印象が違ってきます。

「AMスクリーニング」は色の濃い箇所の網点が大きく、色の薄い箇所の網点は小さくなります。この網点をつくる技術をハーフトーン(網点)またはスクリーニング技術と呼び、網点の大きさで濃淡を表現しています。
ハーフトーンセルと呼ばれる網点セルを並べ、その方向に関して角度を設け、1インチ当りのハーフトーンセルの個数をスクリーン線数と呼び、並べる軸の角度をスクリーン角度と呼んでいます。
通常のカラー印刷は、C(シアン)、M(マジェンタ)、Y(イエロー)にK(ブラック)を加えた 4 種類のインクを用い、ハーフトーン(網点)の大きさで全てのカラーを印刷します。

moare

C、M、Y、K、それぞれの異なるスクリーン角度を持つ2つのスクリーンの角度の差が少ないと上図の様に干渉パターンが発生する場合があります。この干渉パターンをモアレと呼びます。
モアレを防ぐためスクリーン間の角度差をできるだけ大きくとることが理想です。通常 30°以上の角度が好ましいのですが、90°を3で割ると3 版しか配置できません。
kaku2


そこで人間の眼は、45°のスクリーン角度が最もスクリーンを認識しづらいので、通常最も濃い色であるブラックを、まずは 45°の角度に割り当て、その角度から、30°離れた角度の 15°と75°に、次に濃いC版とM版を割り当てます。
4 版目のY版はどこかの中間でも良いのですが人間の眼に一番認識しづらい明るい色なので0°に割り当てます。
上記は、 AM スクリーニングの基本ですが人間の肌色が多く黒い部分が少ない画像の場合、モアレを防ぐためブラック版とM版のスクリーン角度入れ替えることもあります。

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