便利になると「緊張感」や「目感」が鈍る -

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便利になると「緊張感」や「目感」が鈍る

私はアナログ時代からデザインの仕事をしていて いつも思います。
いまの若いデザイナーを見ていて、何かが違うといつも考えていましたが先日ふと思いました。
緊張感かも知れない。
スポーツでも何でも緊張し過ぎると結果は良くないのですが、
仕事は趣味ではない、遊びでもない。
給料を貰うのだから一応プロなのでやはり適度な緊張感は必要です。
いまはPCで作業をするので何度もやり直しができます。
やり直しを前提にデザインをしている場合もあるでしょう。
この辺りに違いがあるかも知れない?

簡単な例を上げると、昔は線一本を引くにも失敗はできない。
いまは傾斜させたい場合、角度を入力するなど意識をしないと傾かない。
「shiftキーを押したが知らないうちにずれてしまった」と言う人の話はどこかに置いておいて
昔は、0.1mmの線を1mm間隔で10本、平行に引くなどは、かなりの緊張感でした。
100本では気が狂いそうだが、スプリングデパイダーで小さな穴を空ければやれないことはないです。
デジタル時代のいまでは、だれでもできてしまいます。

rotto01

昔は上の画像の様な角丸をコンパスで引いて左と右の角丸の接点を直線で結ぶことだけでも大変でした。
定規の厚みとロットリングペンの角度で若干の狂いが出て、できない人も多かったです。
「勘」と「コツ」と「緊張感」が必要でした。

rotto02
はみ出たらホワイトで修正すればと良いという人もいますが、プロならばはみ出ない様にするのがプロの仕事。
上の画像をはみ出さない様に引けない人はホワイト修正も下手です。
こんな線を引くにも息を止めてやったと言っても大げさではありません。
いまはPCだから鼻歌を歌いながらもできてしまいます。
失敗する訳はがないが、失敗すればやりなおせばいい。
気分的にも楽でストレスは無いが、やはりどこかで甘くなっているのかも知れない。
rotto03
高さ5mmの枠の中に12Qの文字を天地センターに置くなどは
定規では測れないので「目感」の方が正確です。
いまの人は拡大して四角を描いて「A」「B」の高さを同じにしてセンターに置くとか、
整列でやる方が簡単だと言いますが、ひらがな、カタカナ、漢字、英文は大文字、小文字が混在する場合、
その方法ではセンターに置いただけで、センターには見えません。
つまり「A」と「B」を同じにしてはだめでしょう。
センターに見える様に配置するには「目感」の方が正確です。

デジタル時代になって便利になった分、「緊張感」が薄く
中心の位置を「目測」で判断したり、物が平行かどうかなどの「目感」が鈍り、
だんだん物を考えなくなっている様な気がします。


何れにしろプロなのだから仕事中は、ピンと張り詰めた緊張感だけは持ち続けたいものです。

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