リッチブラックとレジストレーション -

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リッチブラックとレジストレーション

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カラー写真の黒い部分の横にスミベタがあると黒に見えなく赤みのある濃いグレーの色に見えると言った経験はありませんか?
印刷物をつくる場合、黒1色の場合はスミベタ(K=100%)と言いますが、この面積が広い場合やカラー写真の黒い部分の間近にスミベタがあると黒より薄く見えます。

モノクロ写真の場合はどちらもブラック100%ですから同じに見えますが、RGB画像の黒い部分はCMYKに変換するとCMYKの数値がそれぞれ80%以上になってしまいます。

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また、Photoshopでブラック100%を塗る時も注意してください。
RGB画像でブラック100%を塗ってからCMYKに変換しても意味がありません。
ブラック100%の色が必要ならば、CMYKに変換してから目的の色を塗ってください。
RGB画像でブラック100%を塗っても、上図の様に「C=93%+M=88%+Y=89%+ブラック80%」になってしまいます。

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デジタルで制作する前のアナログ時代はその様な場合、シアン30%+ブラック100%にしていました。これがリッチブラックです。
しかしデジタルで制作する様になってからは、シアン30%+ブラック100%では少し青みが強すぎるので、私はMACデザインアカデミーで教えていた頃、生徒には「C=30%+M=20%+Y=20%+K=100%」を勧めていました。
「C=40%+M=40%+Y=40%+ブラック100%」など数値を多めに書いている印刷会社もありますが、CMYの数値を同じにすると赤みが強くなりますので、シアンを少し多めにした方が良いです。また版ズレのことを考慮し,数値はできるだけ少ない方が少しでも目立たなくなります。

ちなみに写真のバックの色とイラレなどで付け加えたバックの色を同じにし、境界を目立たせたくない場合は見た目ではなくCMYKの数値を同じにしてください。

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また、IllustratorにもInDesignにもレジストレーションカラーと言う色があります。
レジストレーションカラーとは「C=100%+M=100%+Y=100%+ブラック100%」の色です。
これはトンボ専用の色だと考えてください。

できるだけ黒は濃い黒にしたいと言ってレジストレーションカラーを使う人がいますが、トンボ以外には絶対に使わないでください。
トラッピングと言う印刷トラブルになります。
全てを100%にすると総インキ量が400%となりますが、印刷業界では総インキ量が350%を超えてはならないと言うルールがあります。
350%を超えてはならない訳ですからできれば余裕を持って300%以内が理想です。
トラッピングとは先に印刷されたインキの上に、後から印刷されたインキがのることですが、インキ量が多すぎるため前のインキがブランケットに戻ってしまい次のインキに混ざって濁る現象を「逆トラッピング」と言います。
「逆トラッピング」を避ける意味でできるだけ総インキ量は250%~300%の範囲が理想です。

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また、トンボ以外の小さな文字や罫線などにリッチブラックやレジストレーションカラーは使わないでください。
版ズレの際、目立ってしまいます。
トンボをレジストレーションカラーにするのは版ズレのチェックを行うためです。
小さな文字や罫線をスミノセにするのは版ズレが起きてもくっきり見えますので、これはやらなくてはならないルールです。
InDesignは自動でやってくれますが、Illustratorは必ず自分でやってください。
スミノセにする方法はウインドウメニューの属性のオーバープリントにチェックを入れてください。

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大きなスペースのスミノセ(オーバープリント)は下の画像が透けて見えますのでリッチブラックがお勧めです。
左はスミノセで右は「C=30%+M=20%+Y=20%+K=100%」のリッチブラックです。
モニター上やプリンタによってはきれいに見えても印刷してからこれらの結果が出ますので注意してください。

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コメント
非公開コメント

忘れがちな事を再確認しました。日々、つい忙しさに
かまけて…
LINKさせて下さい。
よろしくお願いします。

2014-05-15 01:02 │ from ぷるURL

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