黒バックの小さな白抜き文字の注意 -

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黒バックの小さな白抜き文字の注意

雑誌など薄口用紙のカラー写真の黒バックの上の小さな文字は、ほとんどが白抜きでそれもゴシックになっていると思いませんか。
記事内容によっては明朝体の方がふさわしいのになぜかゴシックです。
それは僅かな版ズレでも明朝体の横棒が潰れてしまうからです。
通常カラー写真の黒い部分のCMYKの数値はそれぞれ80%以上になっていますがこの数値が高いほど僅かな版ズレでも明朝体の横棒が潰れてしまいます。

厚口の用紙でも非コート紙の場合はインキのにじみで細い白抜きのラインは潰れてしまいます。
特に明朝体の小さな文字の横棒が潰れる確率は高くなります。

グラフィックデザイナーの皆さんの中には版ズレは印刷会社の責任だと考える人もいるかも知れませんが版ズレが全く無いということは不可能です。
デザイナーとしては版ズレが少しは起きるかも知れないと言う発想でデザインするべきだと思います。
また印刷ではトンボは一番細い線として0.1mmを使います。つまり0.1mm以下の線はきれいに印刷できないと考えた方が無難です。
もちろん白地などバックが淡い色でしたらスミ罫などは0.07mm(0.2pt)位までは大丈夫ですが白抜きの場合は0.1mmまでの方が無難です。
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図-1

図-1は0.1mmの太さの罫線と9Qの「中ゴシックBBB」と16Qの「太ミンA101」との比較です。
16Qの「太ミンA101」の横棒は約0.1mmの太さです。
印刷会社によっては0.05mm以内ならば許容範囲でそれ以上ずれたら版ズレとして印刷ミスだと言う会社もあれば、0.1mm以内ならば許容範囲などその差は様々です。
デザイナーとしてはできるだけ版ズレが起きても大丈夫な様に配慮するのも仕事の内だと考えた方が賢明です。
薄口用紙や非コート紙の場合は版ズレが起きやすいので16Q以下の文字は明朝体を避けるなどの配慮も必要です。
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図-2

リッチブラックやカラー写真の黒い部分の小さな白抜き文字は版ズレを起こすと白ヌキの部分にシアンやマゼンダの網点が出てきてしまいます。
16Qの「太ミンA101」の文字は0.1mm版ズレが起きると図-2の様になってしまいます。

しかしどうしても16Q以下の小さな文字を明朝体にしたい場合は以下の方法でやれば可能です。
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図-3

図-3は、文字をアウトライン化し塗りを白にしコピー、線をK=100%、太さを0.2mmにし前面にペーストしました。
バックの網点と文字の白い部分の間に0.1mmの太さのK=100%の壁をつくることで文字の白い部分に網点が入るのを防げます。

用紙はアート系のコーティングのある用紙の方が版ズレは少なくなりますが、非コート紙の場合は版ズレが少なくてもにじみが出ますので線の太さを0.3~0.4mm位の方が良いと思います。
グラフィックデザイナーは印刷された物が作品ですので、できるだけ印刷のことや用紙の特性なども理解した上で制作したいものです。

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