絵は楽しく描けばいい

いま、デザイン系高校を受験する中学3年生にデッサンを教えています。
このような年代の子にデッサンや絵を教える時にいつも悩みます。
子どもは自由なはず、絵は楽しく描けばいい。
絵は習うのではなく、描いているうちに新しい見かたを自分で発見するのが良いといつも思います。
でもこの子達はデッサンの試験に合格することが目的で来ている。
デッサンの試験となるとパースの説明をして遠い所は手前より小さくだの鉛筆はこう持ってなどと話している事に凄く抵抗があります。
一人はパースのこともよく理解でき、鉛筆の使い方も大変上手になりました。
私の中学3年の頃より上手です。
間違いなく合格するでしょう。

他に絵は上手とまではいきませんが純粋に絵が好きで、1日も休まずいつも楽しそうに描いている子もいます。
この子の個性を伸ばしてそれを活かす道はあるはずなのに、時間が無いので合格のために線は真っ直ぐにだの、暗い所はもっと濃くだの、もっと奇麗にだの言っている自分が情けなくなり、こんなことを言っていたらこの子が絵を嫌いになるのではと心配します。
大人になるとだんだん固定概念が植え付けられ、頭が固くなり自由な発想ができなくなります。
特にデザイナーは自由な発想が大切です。
絵を上手く描けること以外に大切なことがたくさんあります。
試験を査定する方の概念が、どうかやわらかい頭であって頂きたいです。
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2016-01-08 │ デッサン │ コメント : 0 │ トラックバック : 0 │ Edit