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Illustratorでタータンチェックのパターン

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Illustratorでパターンを作るのは簡単ですが斜めの細かなラインを入れるタータンチェックのパターンは難しいですね。

私の個人的な考えですが、Illustratorでパターンを作ってそのまま印刷をすると不具合が起きると昔、印刷会社から聞いたことがあり、私はそれ以来、Illustratorでパターンをつくった場合、簡単なパターンでも必ずPhotoshopに書き出して画像として貼り付けます。

この記事を掲載しましたら、印刷会社製版部勤務の方より次のコメントを頂きました。とても貴重なコメントですのでご参考のため掲載させていただきます。

“Illustratorでパターンを作ってそのまま印刷をすると不具合が起きると昔、印刷会社から聞いたことがあり…”
の件ですが今でも少なからずその現象が見られることがあります。
原因としてはRIP処理(以前は網点生成の為のラスタライズ処理。現状では印刷用の中間PDFを作成する処理)の際にこれらパターンがパス化され、処理が追いつかないほどのパス量になってしまう場合でしょうか(細かいドット柄を広く使用しているなど)。
なのでそのようなデータは、予めパターン使用のオブジェクトをIllustratorの「オブジェクト/ラスタライズ」で画像化することで対処しております。


つまり、Photoshopに書き出さなくてもパターン制作後、Illustratorの「オブジェクト/ラスタライズ」で画像化すれば大丈夫ですが、ここでは後でPhotoshopに書き出して画像として貼り付ける方法で紹介させていただきますので新規ドキュメントでは「単位をピクセル」に設定し開きます。

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1.最初に設計図を描きます。
  例として2pxの線を38本入れる場合は152pixl×152pixlの正方形を描きます。

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2.右端をダイレクト選択ツールで選択し、コピーし前面へペーストし、105%に拡大します。

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3.それを「オブジェクトメニュー」>「変形」>「移動」で 水平方向-30 px、垂直方向 0 px、コピーします。

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4.それを同じように繰り返し、設計図の数値に合わせコピーします。
  両端は不要なので削除します。

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5.外形の四角以外を選択し、回転ツールをWクリックで90度コピーします。

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6.全てを選択し、パスファインダーで分割、グループ分けのため任意の色を塗ります。

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7.5つのドットを選択し、新規レイヤーを追加、そのレイヤーへ移動、レイヤー名を001にします。

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8.中心のオレンジ色の一つを選択し、「選択メニュー」>「共通」>「カラー(塗り)」を選び
  新規レイヤーを追加し、そのレイヤーへ移動、レイヤー名を002。

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9.グリーンの色も同じように選択し、新規レイヤーを追加し、そのレイヤーへ移動、レイヤー名を003。

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10.明るい青色も同じように選択し、新規レイヤーを追加し、そのレイヤーへ移動、レイヤー名を004。

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12, 最初に描いた幅152px 、高さ152pxの四角の上に幅2px 、高さ152pxの四角を描きます。

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13, 両方の四角の左上を正確に合わせます。

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14, 幅2pxの四角を「オブジェクトメニュー」>「変形」>「移動」で 水平方向 4 px、垂直方向 0 px、コピーします。
 「command+D」を80回以上繰り返します。

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15, 幅2px 、高さ152pxの四角のみ選択し「拡大縮小ツール」の中の「シアーツール」を選択し、左上のコーナーを 
 「optionキー」を押しながらクリック、シアーの角度に45度と入力しOK。

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16, 全てを選択し、パスファインダーで分割し、不要な部分を削除します。

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17, このレイヤーをレイヤーの一番上に移動。念のためレイヤーを複製しておきます。
  カラーは上のレイヤーの物が残りますのでレイヤーの上下は大切です。
  一番上のレイヤーを全てを選択しコピーします。

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18. 一番上のレイヤーと002レイヤー以外の目を閉じて全てを選択し、パスファインダーで分割。
  不要部分を削除する。

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19. 不要部分を削除する場合は表示をアウトラインにしダイレクト選択ツールで選択しデリートを2回の方が便利です。
  ストライプの青色の一つを選択し、「選択メニュー」>「共通」>「カラー(塗り)」を選び赤を塗る。
  ストライプの白色の一つを選択し、「選択メニュー」>「共通」>「カラー(塗り)」を選び削除する。

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20. レイヤ-003を選択し、レイヤ-003のみ目を開けて前面へペーストし、全てを選択しパスファインダーで分割し、
  不要部分を削除する。

  ストライプの白色の一つを選択し、「選択メニュー」>「共通」>「カラー(塗り)」を選び削除する。


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21. レイヤ-004を選択し、レイヤ-004のみ目を開けて前面へペーストし、全てを選択しパスファインダーで分割し、
  不要部分を削除する。

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22. レイヤ-005を選択し、レイヤ-005のみ目を開けて前面へペーストし、全てを選択しパスファインダーで分割し、
  不要部分を削除する。
  ストライプの青色の一つを選択し、「選択メニュー」>「共通」>「カラー(塗り)」を選び青色の50%を塗る。
  ストライプの白色の一つを選択し、「選択メニュー」>「共通」>「カラー(塗り)」を選び黄色の50%を塗る。

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23. バックの2色のレイヤ-006の目を開ける。

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24. 5つのドットのレイヤ-001の目を開けると完成です。
  レイヤーをこのまま分けておくと色を変更するのが便利です。


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完成したタータンチェックのオブジェクトをすべて選択し、スウォッチパネルにドラッグすることでパターンとして登録できます。

任意の矩形を描きそのパターンで塗り潰してみるとパターンの境界に何やら白い線ができますが最大限拡大すると消えますので特に問題はないと思うのですが、私は個人的に何だか不安なのでPhotoshopに書き出し、Photoshopのパターンで塗ります。

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Photoshopに書き出す場合、解像度を任意に設定できますが今回、Illustratorで152pxの正方形で作りましたので解像度は必ず304ppiや456ppiなど152pxの倍数で書き出してください。
そうすればパターンの境界に白い線が出ません。

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書き出したファイルをPhotoshopで開き「編集メニュー」の「パターンを定義」、新規書類で塗れば完成です。


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コメント
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パターンデータの印刷不具合について

ご無沙汰しております。
MDA卒業生、印刷会社製版部勤務の蓑毛です。

“Illustratorでパターンを作ってそのまま印刷をすると不具合が起きると昔、印刷会社から聞いたことがあり…”
の件ですが今でも少なからずその現象が見られることがあります。
原因としてはRIP処理(以前は網点生成の為のラスタライズ処理。現状では印刷用の中間PDFを作成する処理)の際にこれらパターンがパス化され、処理が追いつかないほどのパス量になってしまう場合でしょうか(細かいドット柄を広く使用しているなど)。
なのでそのようなデータは、予めパターン使用のオブジェクトをIllustratorの「オブジェクト/ラスタライズ」で画像化することで対処しております。

2016-05-09 18:51 │ from 蓑毛URL

Re: ありがとうございます

> 蓑毛さん、ありがとうございます。
> 専門職の方からこの様なご意見を頂くと大変ありがたいです。
> 私は心配性でソフトやシステムの環境の変化で今は大丈夫かも知れないことでも
> ちらっと小耳にはさんだことでも気になり、
> 一番安心の方法でやっております。
> イラレのグラデーションがCSになって大丈夫と聞いても
> グラデは今もPhotoshop以外は使いません。
> Photoshopでも必ず若干のノイズを入れます。

2016-05-11 07:47 │ from  畠 輝夫URL

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