コンパスで楕円を描く方法
今日、楕円を描く方法の話が出ましたので、コンパスで楕円を描く方法を知っているかと質問をしたら、誰もが驚いていました。
少し前の若いデザイナー達も、楕円を描く方法は、楕円コンパスや楕円テンプレートなどを使って描くことしか想像できないらしく、コンパスで楕円を描く方法を知らないらしい・・・・
最近は何でもコンピュータで描ける様になり、便利になりましたが知っていればロゴやマークなど何かの制作の役に立つと思い、下記に簡単に説明します。

1.例としてaを中心に、半径50mmの円を描く。
2.その円の中心aを通る水平線と円の交差する点をbとする。
3.bを中心に半径50mmの円を描く。
4.最初の円と2個目の円の交差した下側の点をcとする。
5.cを中心に、半径100mmの円弧をdからeへ描く。
6.下側も同じ様に描けば正60度の楕円が完成。

60°以外の正確な楕円は円弧を放物線にしなければなりませんのでコンパスで描くには
正円を何個も組み合わせて描かなければなりません。
楕円に近い例として100mm×60mmの楕円を描いて見ます。
1.100mm×60mmの長方形とその中心線を描き、その交点それぞれをa及びbとします。
2.中心線の交点cを中心に半径50mmの正円を描き、その正円と中心線の交点をdとします。
3.中心線と長方形の交点aを中心にadを半径とする正円を描き、その正円と線abの交点をeとします。
4.e及びbを中心に任意の同半径の正円を描き、その交点を結ぶ線と中心線の交点をfとします。
5.fを中心にfaを半径とする正円を描きます。
6.jを中心にjbを半径とする正円を描きます。
赤いラインは楕円ツールで描いたものですが少しずれている箇所があります。
正確な楕円の場合はabの円弧を放物線にしなければなりません。
もう少し正確な楕円に近づけるには下記の様に正円を3つにすればより近づけることができます。
楕円の高さが低くなるほど正円を4つ、5つと増やした方が正確な楕円に近づきます。

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2010-02-11 │ 図形 │ コメント : 10 │ トラックバック : 0 │ Edit