Photoshop CS5の切り抜きは劇的にパワーアップ。 -

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Photoshop CS5の切り抜きは劇的にパワーアップ。

いままで、髪の毛や動物の毛などの微細な輪郭を自然に切り抜くのは、至難の業でした。
Photoshop CS5では、おおまかな選択範囲を作成した後、「境界線を調整」を使うことで、難度の高いマスク作成が誰でも簡単にできるようになりました。
ここ数年のPhotoshopのバージョンアップの中では劇的な進化と言って良いでしょう。

「境界線を調整」自体は「Photoshop CS3」から搭載されており、今回はその機能を強化した形ですが、新機能と言っても良いほど劇的な進化を遂げています。

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左のオリジナル画像が、簡単に右の様に切り抜く事ができます。


おおまかな選択範囲を作成

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まずは、おおまかな選択範囲を作成します。「クイック選択ツール」「自動選択ツール」「なげなわツール」「多角形ツール」「クイックマスク」など何でも良いのですが、今回の写真はバックとヒヨコの下の方の境界の濃度の差が微妙なので「クイック選択ツール」は適していません。

今回はこんなにおおまかで良いの?と思うくらいにやってみたいので「多角形ツール」で大雑把にやってみました。

多角形

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次に「選択範囲 」メニューの「境界線を調整」を選び、「表示モード」の「表示」の中から「黒地」を選ぶと上の画像になります。

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この段階では、毛のふわっとした部分は、選択できていませんが、「スマート半径」にチェックを入れて「半径」の値を調整すると毛の部分まで選択範囲に含まれます。


「エッジの検出」の「スマート半径」で調整
「エッジの検出」の「スマート半径」にチェックを入れ、「半径」に数値を入れてみます。ここでは「半径」を40pxとし、数秒待つとヒヨコの毛を含む選択範囲がきれいに作成できます。

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「半径」は、画像の状態から半径の幅を自動的に調整してくれます。最初の選択範囲の周囲のどれ位のエリアで境界線を作成するかを設定するものですが、形状がくっきりしてエッジがはっきりした商品などは数値を少なく、逆に背景に溶け込んで、ぼけ幅が広い場合は数値を大きくするのが基本です。
エッジの状態によって最適な数値は全く異なるので、いろいろな数値を入れて、自分の目で確認してください。数値や設定を変更したら、マスクの表示が変化しますので、数秒待ってから確認しましょう。

ここまでの簡単に自動的に作成されたマスクでも十分な様な気もしますが、よりクオリティの高い画像を求めるために、さらに手作業で調整、確認できる多くの表示モードが選べるようになっています。
下記は「エッジの検出」と「エッジを調整」を組み合わせた例です。

1-6

1.「スマート半径」無し「半径」を「0px」
2.「スマート半径」オン「半径」を「40px」
3.「スマート半径」オン「半径」を「40px」、「エッジを調整」「滑らかに」を「30px」
4.「スマート半径」オン「半径」を「40px」、「エッジを調整」「ぼかし」を「2px」
5.「スマート半径」オン「半径」を「40px」、「エッジを調整」「コントラスト」を「20%」
6.「スマート半径」オン「半径」を「40px」、「エッジを調整」「エッジをシフト」を「20%」


「半径を表示」で境界線の半径を確認
どれ位の半径でマスクを作成しているかを確認するため、一番上の「表示モード」の「半径を表示」にチェックを入れます。
さまざまな「表示モード」が用意されていますが、現在の半径と元画像の両方同時に表示できる「オーバーレイ」モードを選ぶと、どのエリアがカバーされているかが一目瞭然です。

次に「半径調整ツール」を使用して、「エッジの検出」の設定だけでは拾いきれなかった部分をなぞって修正していきます。

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ブラシサイズはオプションバーにある「直径」で変更が可能です。

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1.は最初の「スマート半径」オンで「半径」を「40px」にしたままの状態です。
2.は「半径を表示」にチェックを入れた状態ですが、上の方の毛が「半径」から外れている箇所があります。

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3.は「半径調整ツール」で外れている箇所をなぞると外れている毛先が見えてきます。
4.一番下の「出力先」の「新規レイヤー(レイヤーマスクあり)」を選び、「レイヤーマスク」を見て
 2.と比較すると、より細かい部分まで選択できたことが確認できます。


「不要なカラーの除去」
「不要なカラーの除去」は、合成で最も手間がかかるエッジ処理を飛躍的に効率化した新機能です。

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これまでは元のバックと新しくつくるバックの色や濃度の違いで、いくらきれいにマスクを作っても必ずエッジには細い線や色などが出てきました。
この新機能はマスクを生成すると同時に、元画像そのものを色変換をしたり、描画するなどして、マスクのエリアの中にある不要な色を取り除いてくれます。
数値は画像の解像度などによって異なりますので、その都度チェックをしながら進めてください。
数値が大きすぎると、合成したい対象のディテールが損なわれてしまう場合があります。また、数値が小さいと効果がありません。

最後に「出力」で出力先を「新規レイヤー(レイヤーマスクあり)」としたら終了です。
間違って「レイヤーマスク」を選択すると、もとの選択範囲に上書きされてしまいますので、必要な場合は、あらかじめ必要なレイヤーをコピーし、保存しておきましょう。

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また、「設定を保存」にチェックを入れておくと、次回「境界線を調整」を使用する場合、前回使用したときの設定を呼び出してくれるので大変便利です。
面倒な切り抜き作業を、以前よりも速く正確に作成することができ、あなたの仕事を数段ラクにしてくれることでしょう。
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