「傘かしげ」という言葉をご存知ですか? -

デザイン雑学 ホーム » 仕事 » 「傘かしげ」という言葉をご存知ですか?

「傘かしげ」という言葉をご存知ですか?

傘

TVの鎌倉を紹介する番組で、和傘をつくる職人の話になり、和傘の柄には二つの留め具が付いているそうです。二段目の止め具は「傘かしげ」に使うと言う。

「傘かしげ」とは、雨の日に人と人がようやくすれ違えるような狭い路地を歩いていて、向こうから同じように人が来た時に、すれ違いざまにお互いの傘を外側に傾け、申し合わせたかのようにぶつからずにすれ違う所作です。
自分が多少濡れても相手に雫がかからない様にする配慮ですね。
洋傘には無いこの仕組みに日本人の匠の繊細な心配りを感じ、言葉からも暖かさを感じます。

私は金沢出身ですが、この様な「傘かしげ」の光景は金沢では良く見かけました。金沢では「お互い様」と言う言葉も良く使われ、譲り合う気持ちも多い様な気もします。

私も、いつも大きめの傘を持っていることもあり、出勤時の文京区の狭い歩道は混雑していますので、その時は傘を少し閉じた状態で歩きます。大きな荷物を持った人とすれ違う時は少し脇に寄って立ち止まったりもします。でも「傘かしげ」と言う言葉は知りませんでした。
たまに、すれ違う時に知らない方に会釈などして頂く時もあり、うれしい気分になります。

それにしても、狭い歩道に自転車やバイクを停めているのをよく見ます。それも車道側に傾けるならまだしも、歩道側に傾けるから増々狭くなりますよね。これって「首かしげ」ですね。

最近は我先きの行動でお互いに譲り合う心を失い、ギスギスしていますが、MACデザインアカデミーの生徒は皆さんお行儀が良いです。
デザイナーを目指す若者達は繊細で、マナーの良い生徒が多く、時々感心したりうれしくなったりします。
先日も授業時間が過ぎて、一人だけ残っていたのですが、私は自分の部屋に入って自分の帰り支度をして、教室に戻ったら、教室の電気は全て消してあり、エレベーターも7Fに上げてありました。
男性なのに本当に気が利くなと感心しました。いつも繊細な配慮ができる広瀬君は作品にもそれが現れています。きっと就職しても会社の皆さんにも好かれ、良い作品をつくるのは間違いありません。きっとデザイナーとしても成功すると思います。

デザイナーの仕事は、自分が好きな様にやるのではなく、クライアントやユーザーのために何をすべきかを常に考え配慮することが仕事です。
「傘かしげ」以外にも「江戸しぐさ」と呼ばれる江戸町民のマナーを学びたいものです。
関連記事
スポンサーサイト
コメント
非公開コメント

トラックバック

http://ggdesign.blog48.fc2.com/tb.php/88-04a173f9