ダ・ヴィンチの「プロポーションの法則」Part-2 -

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ダ・ヴィンチの「プロポーションの法則」Part-2

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「ウィトルウィウス的人体図」は、レオナルド・ダ・ヴィンチによる男の全裸像のスケッチです。
顔と胴体は一つですが、両手両足は二組ずつ描かれています。へそを中心とし、足下に内接する円が描かれ、一組の両手は横に水平に伸ばし、両足はやや横向きになりながらも真っ直ぐ下に下ろされています。
身長と両手をひろげた指先に内接する正方形が描かれています。
つまり、両腕を横に広げた長さと身長は等しいと言うことです。Part-1でも書きましたが、日本で言われる両手を一杯に広げた長さの「一尋(ひとひろ)」と身長が等しいことと同じです。

また、身長とヘソから足下までの長さの比が「黄金比=1:1.618」となっています。
「黄金比」に関しては、ダ・ヴィンチの「モナリザ」、「最後の晩餐」などの作品でも見られますが当時の他の画家にも多く見る事ができます。

「ウィトルウィウス的人体図」は以前に「黄金分割」の項でも触れたように、人体の持つ均整のとれた美しさを最もよく表現したスケッチと言えます。

ところで、「ウィトルウィウス」って何のことでしょうか。
「ウィトルウィウス」とは、ローマ時代の建築家の名前です。彼は紀元前1世紀頃の人でカエサルに仕えたと言われ、10巻からなる「建築書」を残しています。内容は、神殿や公共の建物から個人の家に至るまでの建築技術、材料や様式について論じたものです。
彼はこの建築書の中で、人間の体の均整についても詳細に語っています。ダ・ヴィンチはこれに大いに刺激を受けたようです。その中に「中指の先から手首の付け根までの長さは身長の10分の1」といった、人体の持つ「長さの法則」について書かれているそうです。

そもそもこのスケッチは、ダ・ヴィンチが書いたウィトルウィウスに関する本の挿絵だった様です。
ダ・ヴィンチは、画家として超一流の芸術家ですが、彼は「科学者」でもありました。人体の構造について研究するために、葬式があると、夜中に墓所でこっそり死体を掘り起こしてロウソクの灯りで解剖したという話はあまりにも有名で、私も中学時代にダ・ヴィンチの伝記を読んで知っていました。犯罪ですから真似はしてはいけませんが、その探究心の凄さに感動したのは憶えています。

下記は「ウィトルウィウス的人体図」に書かれた人体各部の比率です。
デッサンなどの参考にしてください。
・掌(てのひら)の幅は指4本の幅に等しい。
・足の指先からかかとまでの長さは掌(てのひら)の幅の4倍に等しい。
・肘(ひじ)から指先までの長さは掌の幅の6倍に等しい。
・身長は肘(ひじ)から指先までの長さの4倍(つまり掌の幅の24倍)に等しい。
・2歩の幅は肘から指先までの長さの4倍に等しい。
・両腕を横に広げた長さは身長に等しい。
・髪の生え際から顎(あご)の先までの長さは身長の1/10に等しい。
・頭頂から顎(あご)の先までの長さは身長の1/8に等しい。
・肩幅は身長の1/4に等しい。
・肘(ひじ)から指先までの長さは身長の1/5に等しい。
・肘(ひじ)から脇までの長さは身長の1/8に等しい。
・手の指先から掌(てのひら)の端までの長さは身長の1/10に等しい。
・顎(あご)の先から鼻までの長さは頭部の長さの1/3に等しい。
・髪の生え際から眉までの長さは顔の長さの1/3に等しい。
・耳の長さは顔の長さの1/3に等しい。
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