EPS形式はもう古い。
富士ゼロックスさんの展示会でAdobeさんのセミナーがあり、スタッフが2名が参加しました。
「脱 EPS! 正しいデータ作成のすすめ」の表題で講師はAdobe社の方でした。
簡単に大まかな内容を書きます。
今までのデータ作成方法
EPS形式でのデータ作成が一般的だった
(1)写真やオブジェクトはすべてEPS形式でのリンク配置
(2)フォントはすべてアウトライン化
(3)最終入稿形態もEPS形式にして作成
(EPS…ポストスクリプト(PS)ヘの書き出しを基本にしたデータ形式
(1)に関しては、いままでMACデザインアカデミーでもその様に教えていました。
(2)に関しては本文など小さな文字はアウトライン化はしません。
(3)に関しては印刷会社から指定されない場合は「EPS形式」にはしません。
確かにOS9以前にはおきなかったことで、OS10になってからいろいろな問題がおきる場合があります。
「ai」または「eps」ファイルに配置したネイティブファイルのテキストが、文字化けが発生したり、文字が一文字ずつに分割されるなど正常に表示されないケースがあるのは皆さんご存知の通りです。
また、セミナーでの話ですが、
EPSで起きていた出力トラブル
●配置している画像のリンクが切れることがある。
●文字がアウトライン化することにより、文字が太る。
●グラデーションが正しく印刷されない。
●画像の周りに白い線が入る。
とのことです。
Illustratorの透明効果やグラデーションはポストスクリプトで表現できないので、
EPSに書き出すと分割・統合されるため。
そのため、EPS保存ではなく、Photoshopに書き出して画像化することが多かった。
EPS画像をリンク画像として扱うこと自体が不安定な行為である。
とのことです。
この件も、でMACデザインアカデミーでは、「Photoshopに書き出して画像化する」と教えていました。
事故が起こり易い間違ったデータ作成方法
●Illustratorファイルに複数のバージョンが混在したEPS画像をリンクする
→リンクされたEPSファイルに対して効果がかかったり、前後のオブジェクトに透明効果等が重なる事でRIPが処理できずに出力トラブルになる可能性がある。埋め込みにするか、aiファイルを使うのが適当。
●IllustratorやInDesignにEPSファイルを貼り、グラデーションや透明効果等をかけ、PDF/X4で書き出す。
→EPS=ポストスクリプトなのでPS言語に書き出さないPDF/X4にしても意味がない。「ai」や「psd」ファイルを使うのが適当。
↓
ポストスクリプトを使用しない、
つまり「EPS」を使用しないワークフロー(ネイティブファイル運用)が
現在では一番出力が安定している。
これからのデータ作成
ネイティブファイル(ai/indd等)またはPDFで入稿しよう。
●写真やオブジェクトはすべてネイティブファイルで!
●フォントはアウトライン化せず、PDFでの埋め込み!
●最終入稿形態をPDF(もしくはネイティブファイル)で!
入稿用PDF(PDF/X-1aとPDF/X4)
PDFによる入稿は、PDF/X-1a、PDF/X4、または印刷会社から支給されたPDFプリセットファイルを使って書き出すのがもっとも安全で確実な方法。
PDF/X-1aはポストスクリプトをベースにしているので透明部分が分割されるが、PDF/X4はアプリケーション側でのCMYK変換や透明部分の分割・統合が不要。
現在はPDF/X-1aが主流だが、今後APPEが普及することでPDF/X4が主流になっていく方向。
などの大変有意義なお話があり、私自身大変驚きました。
いろいろ書きましたので、話がややこしいので、私の独断でまとめます。

1.最終入稿形態がIllustratorの場合のファイル拡張子は「ai」、
Photoshopでつくった張込み画像は「psd」にし「eps」は使わない。
2.最終入稿形態がInDesignの場合の>Photoshopでつくった張込み画像は「psd」、
Illustratorでつくった張込み画像は「ai」にし「eps」は使わない。
3.フォントは印刷会社に無い様な特殊なフォントを見出しなどに使った場合以外は
基本的にアウトライン化はしない。
4.最終入稿形態がPDFの場合はフォントの埋め込み[必須]をする。
ただし、印刷会社ではまだネイティブファイル入稿に対応しておらず、EPS入稿を推奨している場合もあるので確認後のデータつくりが無難です。
PDF入稿推奨が、今後多くなるとは思いますが、PDF/X-1a、PDF/X4、または印刷会社から支給されたPDFプリセットファイルを使って書き出すのが最も安全で確実な方法です。
「脱 EPS! 正しいデータ作成のすすめ」の表題で講師はAdobe社の方でした。
簡単に大まかな内容を書きます。
今までのデータ作成方法
EPS形式でのデータ作成が一般的だった
(1)写真やオブジェクトはすべてEPS形式でのリンク配置
(2)フォントはすべてアウトライン化
(3)最終入稿形態もEPS形式にして作成
(EPS…ポストスクリプト(PS)ヘの書き出しを基本にしたデータ形式
(1)に関しては、いままでMACデザインアカデミーでもその様に教えていました。
(2)に関しては本文など小さな文字はアウトライン化はしません。
(3)に関しては印刷会社から指定されない場合は「EPS形式」にはしません。
確かにOS9以前にはおきなかったことで、OS10になってからいろいろな問題がおきる場合があります。
「ai」または「eps」ファイルに配置したネイティブファイルのテキストが、文字化けが発生したり、文字が一文字ずつに分割されるなど正常に表示されないケースがあるのは皆さんご存知の通りです。
また、セミナーでの話ですが、
EPSで起きていた出力トラブル
●配置している画像のリンクが切れることがある。
●文字がアウトライン化することにより、文字が太る。
●グラデーションが正しく印刷されない。
●画像の周りに白い線が入る。
とのことです。
Illustratorの透明効果やグラデーションはポストスクリプトで表現できないので、
EPSに書き出すと分割・統合されるため。
そのため、EPS保存ではなく、Photoshopに書き出して画像化することが多かった。
EPS画像をリンク画像として扱うこと自体が不安定な行為である。
とのことです。
この件も、でMACデザインアカデミーでは、「Photoshopに書き出して画像化する」と教えていました。
事故が起こり易い間違ったデータ作成方法
●Illustratorファイルに複数のバージョンが混在したEPS画像をリンクする
→リンクされたEPSファイルに対して効果がかかったり、前後のオブジェクトに透明効果等が重なる事でRIPが処理できずに出力トラブルになる可能性がある。埋め込みにするか、aiファイルを使うのが適当。
●IllustratorやInDesignにEPSファイルを貼り、グラデーションや透明効果等をかけ、PDF/X4で書き出す。
→EPS=ポストスクリプトなのでPS言語に書き出さないPDF/X4にしても意味がない。「ai」や「psd」ファイルを使うのが適当。
↓
ポストスクリプトを使用しない、
つまり「EPS」を使用しないワークフロー(ネイティブファイル運用)が
現在では一番出力が安定している。
これからのデータ作成
ネイティブファイル(ai/indd等)またはPDFで入稿しよう。
●写真やオブジェクトはすべてネイティブファイルで!
●フォントはアウトライン化せず、PDFでの埋め込み!
●最終入稿形態をPDF(もしくはネイティブファイル)で!
入稿用PDF(PDF/X-1aとPDF/X4)
PDFによる入稿は、PDF/X-1a、PDF/X4、または印刷会社から支給されたPDFプリセットファイルを使って書き出すのがもっとも安全で確実な方法。
PDF/X-1aはポストスクリプトをベースにしているので透明部分が分割されるが、PDF/X4はアプリケーション側でのCMYK変換や透明部分の分割・統合が不要。
現在はPDF/X-1aが主流だが、今後APPEが普及することでPDF/X4が主流になっていく方向。
などの大変有意義なお話があり、私自身大変驚きました。
いろいろ書きましたので、話がややこしいので、私の独断でまとめます。

1.最終入稿形態がIllustratorの場合のファイル拡張子は「ai」、
Photoshopでつくった張込み画像は「psd」にし「eps」は使わない。
2.最終入稿形態がInDesignの場合の>Photoshopでつくった張込み画像は「psd」、
Illustratorでつくった張込み画像は「ai」にし「eps」は使わない。
3.フォントは印刷会社に無い様な特殊なフォントを見出しなどに使った場合以外は
基本的にアウトライン化はしない。
4.最終入稿形態がPDFの場合はフォントの埋め込み[必須]をする。
ただし、印刷会社ではまだネイティブファイル入稿に対応しておらず、EPS入稿を推奨している場合もあるので確認後のデータつくりが無難です。
PDF入稿推奨が、今後多くなるとは思いますが、PDF/X-1a、PDF/X4、または印刷会社から支給されたPDFプリセットファイルを使って書き出すのが最も安全で確実な方法です。
卒業生の蓑毛さんからコメントを頂きました。
蓑毛さんは、大変信頼できる方ですので、現場の貴重な声として、一部をご紹介させて頂きます。
私も同セミナー参加させて頂きました。
我が社もAPPE(Adobe PDF Print Engin)に対応した出力環境になっておりますが、CS3、4以前では透明効果使用データについての処理に不具合を生じたりとの話もあったり、イラストレータデータをインデザインに配置する際にPDF情報を持たせたネイティブaiを配置する際に不都合があったりとまだまだ従来のEPS、PS運用がほとんどです。
それでも確かにここ1年くらいでネイティブ、PDFx4による運用は徐々にではありますが増えております。
ネイティブ運用の何よりの問題はデータサイズが重くなることでしょうか。
多重のレイヤや各種「効果」を持たせたpsdやaiファイルは最新のインテルMacならその処理もそれなりにスムースにできても、PPC時代のG5以前ではとてもストレスを感じたりと、、。
それでも向こう数年でネイティブ、PDFx4運用が主流になるのは間違いないでしょう。
そうはなっても従来のeps、ps運用も収束はしても、しばらくはゼロになることはないように思えます。
(未だイラレ8、クォーク3.3、4.1データも現役です!)
それと出力会社としては入校データはアウトライン前・後の両方あるのがベストでしょうか…。
最近ではWindowsDTPも結構あったり、古ーい欧文フォント使用でエラー処理起こしたり等々、アウトラインデータがあると何かと安心です!
PDFのフォント埋め込みは絶対必須でお願いします!!(^^)
蓑毛さんは、大変信頼できる方ですので、現場の貴重な声として、一部をご紹介させて頂きます。
私も同セミナー参加させて頂きました。
我が社もAPPE(Adobe PDF Print Engin)に対応した出力環境になっておりますが、CS3、4以前では透明効果使用データについての処理に不具合を生じたりとの話もあったり、イラストレータデータをインデザインに配置する際にPDF情報を持たせたネイティブaiを配置する際に不都合があったりとまだまだ従来のEPS、PS運用がほとんどです。
それでも確かにここ1年くらいでネイティブ、PDFx4による運用は徐々にではありますが増えております。
ネイティブ運用の何よりの問題はデータサイズが重くなることでしょうか。
多重のレイヤや各種「効果」を持たせたpsdやaiファイルは最新のインテルMacならその処理もそれなりにスムースにできても、PPC時代のG5以前ではとてもストレスを感じたりと、、。
それでも向こう数年でネイティブ、PDFx4運用が主流になるのは間違いないでしょう。
そうはなっても従来のeps、ps運用も収束はしても、しばらくはゼロになることはないように思えます。
(未だイラレ8、クォーク3.3、4.1データも現役です!)
それと出力会社としては入校データはアウトライン前・後の両方あるのがベストでしょうか…。
最近ではWindowsDTPも結構あったり、古ーい欧文フォント使用でエラー処理起こしたり等々、アウトラインデータがあると何かと安心です!
PDFのフォント埋め込みは絶対必須でお願いします!!(^^)
- 関連記事
-
- EPS形式はもう古い。
- DTPの基本ルール[文字編]
スポンサーサイト
ここは記事下のフリースペースです
- No Tag
2011-06-19 │ DTP │ コメント : 2 │ トラックバック : 0 │ Edit