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配色の勉強 Part-1(隣接色相配色から始めよう) -

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配色の勉強 Part-1(隣接色相配色から始めよう)

デザイン制作で、レイアウトも難しいのですが、迷うのが配色ですよね。
まず商品などの特徴を考え、対象のユーザーや、目的に合わせて、
赤系統、青系統、緑系統が良いかなど、基本となる色相を決めてください。
次に淡くするか、強くするかも決めてください。

配色の勉強の最初は同系色の「隣接色相配色」をまずマスターしてください。
雑誌の表紙で、モデルの洋服の色とタイトルや見出しが同色だったり、全体に同系色のものを見かける事があると思います。
良く売れている一流雑誌ほど、その傾向が強いです。
あまり売れていない雑誌ほどいろいろな色をたくさん使っています。
どちらが上品に見えますか、高級に見えますか?
たくさんの色を使っても「隣接色相配色」や「類似色相配色」の範囲内で色を統一すれば上品に見えます。

雑誌

「隣接色相配色」とは、色相環の隣り合った色同士を組み合わせる配色です。
下図、色相環の隣合った色相の30°以内の範囲の中から配色を選んでみてください。
60°位の範囲であれば「類似色相配色」と言いますがこの範囲以内でも調和がとれます。
90°以上は少し配色が難しくなります。

色相環の反対側の180°に位置する色は「補色」になります。
よく「補色」の配色はダメとも言われますが、ダメではないのですが難しい配色です。
「補色」でだれもが知っている代表的なものが、クリスマスの「赤」と「緑」ですが決して違和感はないですよね。
これは見慣れているからなのでしょうか?
いえ、そうではありません、ちゃんと法則を守ればきれいに見えたり、温かく見えたり、落ち着いて見えたりします。
補色については後日、もう少し詳しく触れますが、今回はまず初心者が配色をマスターするために無難な「隣接色相配色」から始めます。

color

各色5段階の中央の色が「純色」と言って最も彩度の高い色です。
(色は5段階ではなく無数にありますが、説明のために5段階のみ表示しました。)
内側が白を混ぜた色で外側が黒を混ぜた色です。両方とも「純色」よりも落ち着いたイメージがつくられます。
白を多く混ぜると明るくソフトになりますが弱くもなり、黒を多く混ぜると暗くもなりますが重厚感もでます。
色相が近くても、明るい暗いの明度差をつけると優しさや強さを表現できます。

「隣接色相配色」は色相差の近い色同士の配色なので、自然な調和のある配色で、組み合わせやすい配色です。
配色のテーマがわかりやすく、目的をしぼり易いです。
変化に乏しくなり単調になることを注意しなければなりませんが、統一感や調和感のある配色で、上品差もあり、まず失敗は少ないでしょう。
これがマスターできれば、今度はトーンを明度方向や彩度方向に変化させたり、トーンが似た配色は色相の幅を変化させることで配色のバランスをひろげることができます。

次回は「隣接色相配色」と「類似色相配色」のカラーバリエーションを紹介します。
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